先述の「自己効力感(self-effi cacy)」及び「エンパワメント(Empowerment)」のいずれにおいても、ひとりの人間、つまり『自己の主体性』に対する認識と視点についての探究のみならず、その『潜在的能力の発現』を目指している。
自己効力感理論の提唱者であるバンデューラは、人間の主体性の核心として次の四つをあげ、①意図性、②事前考慮、③自己反応性、④自己内省性であることを指摘した。
つまり主体性は、①行為が意図的に行われること、②将来の出来事を予想して自分を動機づけ、自分自身の行動を計画しガイドすること、③思考と行為を結びつける自己調整過程を通して自己指向性を作用させることである。さらに、④自分自身や自分の思考と行為の妥当性を熟考する『メタ認知能力』が主体性の核であるとしている・・・
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