医療における倫理原則は、仁恵(beneficence)・無危害(non-maleficence)・自律(autonomy)・正義(justice)の四つである。
これらは、生命倫理学の代表的な教科書であるビーチャムとチルドレスの「生命医学倫理」のなかで提唱された。
仁恵(beneficence)の原則は、その行為を成すことによって引き起こされる利益を最大にするとともに、予想される不利益を最小限度にとどめることを求めている。
この仁恵の原則と表裏一体をなすのが、無危害(non-maleficence)の原則であり、他者(ときには自分自身)に対して意図的に危害を加えることを禁じている。「害をなすなかれ(Do not harm)」という、ヒポクラテス以来の古典的医療倫理に通ずるものである・・・
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