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Media of AQAL[アークル・メディア]

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Media of AQAL[アークル・メディア]

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∞ Meta Paradigm Dynamics の運営するメディアは、AQAL(アークル)を表現する「四つのメディア」で構成されています。

AQALとは、ALLQuadrants(全象限・四象限)、ALLLevels(全レベル)の略語であり、「AQALアプローチ」、つまり『インテグラル・アプローチ(統合的な方法論)』あるいは『インテグラル・パースペクティブ(統合的な視点/視座/ゾーン)』のことです。

この枠組みをメディアに反映させながら、自己と世界を理論的に理解すること(理論的側面)、そして、具体的な行動へと自己と世界を導くこと(実践的側面)を基本的な発想として構成したメディア(四つのサイト)を「Media of AQAL」、総称して『アークル・メディア』と名付けました。

まず理論的な側面としては、「あらゆる視点(科学・宗教・心理学・哲学・芸術・社会学等)」を統合的に理解できること、そして実践的な側面とは、全象限、全レベルにおける実践。すなわち、一人称の実践・二人称の実践・三人称の実践、そして、私たちの主要な「身心のレベルすべて(ボディ・マインド・ソウル・スピリット)の実践」を、包括的かつ統合的な実践へと具体的に導くための枠組み(インテグラル・マップ)を描き、『インテグラルな実践(Integral Practices)』を視覚化するエキサイティングな試みです。

記事の上部画像に示したように、ALLQuadrants(全象限・四象限)を理解するうえで、最も冒しやすい誤解は、「四つの事象がある」ととらえることですが、そうした見方には観察者自身がアプローチを変えていくことで見えるものも変わっていくという「動的な視点」が欠けています。

そうではなく、「ひとつの事象に四つの異なったアプローチ」を行い、「ひとつの事象から四つの側面とそれらの相互関係を見ていく」のが全象限アプローチの立場です。アプローチの違いをメガネの違いに例えたのが以下の図表1ですが、見ている対象は同じであるにもかかわらず、観察者のアプローチによって同じ対象の違った側面が見えていくことを表しています。

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図表1.ひとつの事象に四つのアプローチ

また下記の図表2では、個人の思考(左上)は、文化的な習慣と言語(左下)、そして、その相関物である社会的な構築物(右下)という広大な背景をもって存在しているのであって、それなしには個人は思考というものを構成することができないということを示しています。

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 図表2.四象限 (各アプローチからの眺め)

四象限は「私」・「私たち」・「それ」を主語とした言語で記述されますが、左上は「私」という主語であり、左下は「私たち」であり、右側はどちらも客観的なものを扱うため「それ」を主語とした言語で記述されます。右下象限は文脈によっては「ITS」=「それら」と表記されることもありますが、四象限を非常に簡略化した表現が「私」・「私たち」・「それ」です。

三つの領域の主要な構成要素「ビッグ・スリー(The Big Three)と呼ぶ」には・・・

「私」(I) 意識・主観性・主体性・自己・芸術・誠実さ・真実性
 「私たち」(We) 倫理・道徳・世界観・共同の文脈・文化・間主観的な意味・相互理解・公正さ・公平さ
「それ」 (It/s)

科学と技術・客観的自然・客観的形態(脳から社会システムまで)・命題的真実(単独対象に関する場合と機能的な適合に関する場合の両方)

 

この三つの領域が高度に普遍的であることを示す一例として、哲学・思想におけるビッグ・スリーについては・・・

【哲学・思想におけるビッグ・スリーの一例】 

   私 私たち それ
プラトン 「美」 「善」 「真」
カール・ポパー 「主観世界」 「文化世界」 「客観世界」
カント 『判断力批判』 『実践理性批判』 『純粋理性批判』
ハーバーマス 「主観的誠実性」 「間主観的公共性」 『客観的真実』
仏 教 「仏(ブッダ)」 「僧(サンガ)」 「法(ダルマ)」

 

四象限は、それぞれ異なった特定の「真実のタイプ」・「妥当性の条件(妥当要求)」を持っています。

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図表3. 妥当性の条件 Validity claim

この続きは次回、この図をもとに、「真実のタイプ」とは何を意味するのかを具体的に見てみようと思います。

統合的なアプローチ:「真実の四つのタイプ」


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