ここ二、三年来、がんに対する学問的概念が根本的に変わり、ここでも「幹細胞」が主人公になっている。

即ち、発がんや転移、再発また抗がん剤抵抗性などは「がん幹細胞」に由来し、これまでがんと考えられていたものは、この幹細胞から生まれた、いわば「派生物に過ぎない」と言うことになる。

したがって、従来の抗がん剤で消滅されるのはこの派生物に過ぎないがん細胞であり、がん幹細胞は一切阻害されず、生き残るのである。

現行の抗がん剤治療は本質的に無効であり、他の手術や放射線照射は勿論のこと、免疫療法も根底から見直しする必要がある。

誰も知らぬ顔しているが、この事実は大変なことであり、特にがん患者は大変な苦痛を強いられても、根源である「がん幹細胞は生き残ったまま」と言うことは、再発、転移などに何倍もの苦痛が待ち構えていることを意味しており、治癒どころか死しか残されていないことになる。

新しい治療方法が開発されるのがいつなるかは不明で、ここで健康食品や医療だけではない、「安全な治療方法」が必要とされる。

現在、その「新規治療方法」について知る者も少なく、予防措置と成り得る「確かな機能食品」についてさえも十分な知識と、それらに基づく「確立された製品」を手にする者は残念ながらあまり多くはいない。

市場に多量に流通する機能性食品や特定保健用食品などを見渡す限り、そのあらゆる品質にパスでき、尚且つ人体の恒常性における機能・構造に網羅的（統合的）に対応するものは無いに等しい。

少なからずとは言え、単体での栄養機能成分を格安で販売する業者は五万と存在するものの、その品質となる原料の程度はあまりにもランクが低いゆえ、到底気休めにしかならないものが大多数を占めている。

もしも、高品質で充実した機能成分を成人した人間が手に入れるとするならば、現行の単体で販売されているものを全てそろえたとした場合、一人当たりのひと月分に要する金額は、恐らく目の飛び出るような金額が見積もられるであろう。

恐らく、精神と肉体の変調、病気の予兆を消去して、病気の発症を予防する機能を有するもので、栄養素と有効な機能性成分を含有し、成分と機能との関係が明らかにされた安全性と製造技術が確立されている『統合的機能性食品』を販売した場合、種類にもよるが末端価格は１５万円から、高品質であれば３０万円ほどの値段を提示されてもおかしくはない。