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Ⅳ.トランスフォーメーション・プラクティス〔垂直的成長の実践〕
- 2014/10/18
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- トランスフォーメーション・プラクティス, ベーシックインカム, 垂直的成長の実践
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Transformation Practice
『進化(変容)=自己超越による自己実現』への衝動
私たち人間の「失望」「不満」、そして「失敗」・・・
その大半は、複雑な問題や状況に対して、単純で唯一の解決方法を見つけようとする馬鹿げた目標設定に端を発しています。
あるいは、しっかりとしたベースができていないのに、いきなりテクニックで事を成し遂げようとする安易な発想には必ず無理・難題が生じます。
しかしその中には時として、それ相応かそれ以上の成長機会(利益)の種子が含まれています。
つまり、人間はいつでも二つの理由から学ぶのです・・・『洞察によって、あるいは破局(カタストロフ)によって 』です。
私たちは常に変化する不確実で無常とも思える事象の中に、永遠で不変の原理・原則を見出そうと試みたものの、今や知の領域(真・善・美/自然・文化・自己/科学・倫理・芸術)は多岐に渡り細分化(還元主義)したがゆえに、かえって本質から遠ざかり複雑さが増すばかりです。
そこでは常に量の問題が横たわっています。
尚且つ、特定の分野から見出された真理や理論を他の分野(知の領域)に無理やり当てはめようとする行為によってカテゴリーエラーを招き、かえって混乱と衝突を引き起こす原因を招いているのです。
現代社会、とりわけ経済活動においては、ひとつの成功事例をもってその理論、ノウハウがあたかも唯一の方法(成功手段)であると誇張する風潮が蔓延化し、その情報は演出とマーケティングの巧みな技術によって、本来の価値(適応範囲と限界)を超え市場に陳列(供給)されています。
これらは即席で手っ取り早く、安価で取っ付きやすい、まるで『情報のファーストフード現象』と言えるのです !!
これらインフォ業界(コンテンツ・情報起業系及びそれらに関連するアフィリエイト等)のマーケティング事情については、また今後ご紹介したいと考えます。
ここでの私たちの『社会生活に対する重要なテーマ』とは、絵空言のユートピア的ビジョンを提出するのではなく、もっぱら現実の問題を解決するための原則とその手段と目的(展望)を統合的に示唆し、なおかつ『統合的な生活実践(インテグラル・ライフ・プラクティス)』を可能にすることにあります !!
また、私たちの『文化的生活の向上』においては、社会の構成員である国民一人ひとりの「足元(今ここ)・目先(明日後日)・その先(未来)」の経済活動と人生活動を一体的に豊かにするための物事を未来志向(常に未来に向けて)で考えなければなりません !!
未来を先取りし、またオープンな諸問題に対する回答を今日のうちに見出さねばならないのです!
そして、その時期が到来すれば、考え抜かれた構想を直ちに実施に移すことができるにちがいありません !!
今、私たちに求められている能力とは、「情報・知識・技術の積み上げと処理能力」では決してありません!
それらはこれからも必要な要素であり、手段を講じるためのパーツ(道具)には間違いありません。
ただし、それら膨大な物事の詳細は、いまや誰もが一瞬にグローバルに獲得が可能なものなのです。
つまり、インターネット技術によるデジタルハイウェイはすでに構築済みであり、世界の情報・知識・技術はオープンソースとして誰もが利用可能な状態です !!
これらの『水平的成長(トランスレーション)/知識の量的増大に伴う成長』は今後も引き続き進行するでしょう。
特に現在、このステージ・レベル・段階に囚われ、埋没しながらあらゆる活動を展開している人たちが80~90パーセントを占めています。
この事象の領域、あるいは象限(クワドラント)においては、「野心と欲望」「価値とレバレッジ」等の価値観と『エージェンシー(独立性)とコミュニオン(関係性)の力学』が先行します。
「金銭という客観的な基準」に基づいてすべてが考慮・決定される『フラットランド(平板な世界)』です。
そこでは、『英雄的自己肥大化』が他の領域、特に主観・間主観的領域である「美(自己・芸術)」と「善(倫理・道徳・文化)」を支配した結果として生み出されている『紛れもない病理』なのです !!
本質的には、それは「質」が駆逐され、「量」が席巻する状態と言えます !!
そこでは、「見かけ上、絶大に個人を称え、自由を賛美し、富を歓迎」します。
そこでは、「堂々と売名行為による個人価値の増大化」を促し、「成功体験者の声のみが真実である」と大衆に訴えます。
そこでは、「個人の独自性や多様性の解放」を標榜しながら、窮極的には「一者による多者の支配と全体主義」を目論みます。
もし、ナチスが今の情報技術を手にしていたならば、泣いて喜んだことでしょう !!
人間とは、良きにつけ悪しきにつけ、誰によってインスピレーションが吹き込まれ、誰がモチベーションを高めたのか、思考を精緻化し、考えを批判してくれたかさえ自覚がないことがあるのです !!
今日、私たちに求められている能力とは、「インフォメーション(情報の発信と獲得・処理能力)」と「トランスレーション(水平的成長/知識の量的増大に伴う成長)」を統合的に活用し、「インスピレーション(直観能力や洞察)」と「イマジネーション(創造力や感性)」を働かせ、『トランスフォーメーション(垂直の成長 / 知恵の質的上昇と深化に伴う成長)』に至る能力にあると断言できます !!
この事実についての認識は潜在的な段階であり、今まだ世界人口の約1%にも満たない人々の深層的意識から芽生えたばかりのレベルです。
彼らは『Transformation Practice』、つまり、進化(変容)=自己超越による自己実現への衝動を全身で受け止め、革新的にそして着実に、『統合的地球社会(インテグラル・グローバルソサエティー)』を到来させるための実践に着手しています !!
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