我々は日ごろから外の世界に忙しすぎるためか、自分の内部の世界には驚くほど無知であることが多い・・・。
眼が外に向いているからか、自分自身の内部に目を向けない。
それどころか、からだの中にもともと備わっている「生得の力」までも、積極的に外の世界にすっかり明け渡してしまっている。
どんどん外部のテクノロジーに自らのパワーを譲り渡し、文明が進化して生活が便利になればなるほど、逆にますます自分自身を貧弱にし、そのことがまた、文明の利器に過剰に依存するという皮肉にも悪循環を生み出す結果を招いている・・・。
自分の内部の世界で言えば、からだの中にある内臓たちは生まれてこの方、一時も休むこともなく我々のために働き続け、人生に多大なる貢献をしてくれているにもかかわらず、一度も彼らのことを気にかけ気遣うこともなく、内臓たちが自分の体のどこの場所に住んでいるかさえ知らず、人生を送ってきている人たちがあまりに多い。
尚且つ、精神的な成長、霊性の進化というものが、実はからだに根差しているにもかかわらず、実体のない精神世界のままに漂い、探し続けている人も増えている。
我々がからだを超えていくためには、もう一度自分のからだを取り戻さねばならない!
そして、からだを通して実感する体験そのものが、そのまま直接に、精神的、魂、そしてスピリチュアルな成長となんらの矛盾無く、ひと連ななりにつながっていることをいま一度、悟らなければならない!
[ 関連テクスト ]
・コンテクスト・リテラシー
・現代の『テーゼ(命題)』
・統合的なヴィジョン(インテグラル・ヴィジョン)
・養生世紀への招待
・ESSENTIAL∞TAO