今世紀は『養生の時代』である・・・
「養生」とは、単に病気を予防したり、回復を早めたり、天寿を全うしたりすることではなく、『いのちを正しく養う』ことを意味する。
「命」とは、『スピリチュアル(霊性)』と呼ぶことがある。
私は一人ひとりの人体に宿った命を『ソウル(SOUL)/ 魂』、共通の命を『スピリット(SPIRIT)/ 霊』と呼ぶことにしている。
ソウルであれスピリットであれ、いのちとは、『ある空間の持つポテンシャル(エネルギーの総和)』と考えている。
例えば、私という人体は地球上で、ある一定の空間を占有しているその空間は当然、ある量のエネルギーを保有しており、このエネルギーの総和であるポテンシャルが、私の霊性であり、ソウルであり、いのちである。
空間が、ある物理量を持つとき、これを「場」と呼ぶことから、『場のポテンシャル』と言ってもよい。
そして、我々の『内なる場』は決して閉ざされたものではない。
全てが外界と繋がっており、周囲の人々の場と繋がり、コミュニティーを形成し、自然環境の場と繋がりながら「地球の場」を形成し、さらに「宇宙全体」から「虚空(こくう)」へと果てしなく広がって行く。
この、広がる場のポテンシャルも『スピリット』と呼び、『共通のいのち』と呼んでいる。
いのちを正しく養うとは、この場のポテンシャルを限りなく高めていくこと、限りなく、どこまでも高めていって、いつしか虚空の場のポテンシャルのレベルに到達し、『虚空と一体』となってしまうこと、それこそがまさに『養生の最終目標』となる !!
病状(身体障害)との長年孤独な淵の中から、体験し、解釈し、そして真の救済に努めてきた経験から、この大志を学ぼうとする人たちに、ここで『一言苦言』を呈したい !
是非とも、「インフォメーション(情報)」ではなく、「トランスレーション(知識の量的増大に伴う成長)」だけでなく、「トランスフォーメーション(知恵の質的上昇/深化に伴う成長)」、つまり『統合的な心身の変容』を求め、『実践(プラクティス)』に努めて頂きたい !
[ 関連テクスト ]
・コンテクスト・リテラシー
・現代の『テーゼ(命題)』
・統合的なヴィジョン(インテグラル・ヴィジョン)
・養生世紀への招待
・ESSENTIAL∞TAO